先週の日曜日、常盤坂の家に助っ人が来てくれました。
紹介の紹介で遊びに来たのですが、昔に建築を少し勉強して
いたようで、今はLiits というカフェを経営している田仲くん。
初めて遊びに来てすぐに、手伝わせてくれとの申し出が。。。
次の休みの日曜日、午後から本当に手伝いに来てくれました。
一人だと段取りや片付けだけで終わる日もあるので助かります。
せっかくなのでいろいろ吸収していってもらえたらと思います。
![DSC00360](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/05/DSC00360-360x269.jpg)
さて工事は進みます。奥の部屋に小さな明かり取りを入れます。
下の写真の左の窓は、南向きなのですが目の前に大きな石垣が
あり、日は入りません。特に12時以降は真っ暗になります。
![DSC00356](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/05/DSC00356-360x269.jpg)
そこで12時から15時位の光を安く、簡単に取り込むのに
20センチの小さな穴を壁に開けます。減築のお陰でここから
光が取り込めるようになりました。
![DSC00362](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/05/DSC00362-360x269.jpg)
そこに入れるのが1個千円の乙種防火認定のガラスブロックです。
![DSC00683](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/05/DSC00683-360x269.jpg)
ここは外は見なくてよく、光を拡散させたいのでウェービーを
使います。目的によってしっかり使い分けます 。
続いて通り庭の突き当たり、右側が物置兼ボイラー室になります。
この周辺を先行して仕上げて行きます。
![DSC00653](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/05/DSC00653-208x278.jpg)
壁に断熱材を入れ防湿フィルムを張り、構造用合板を張ります。
そしてここは高い天井高を利用して上部に蔵空間を作ります。
![DSC00673](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/05/DSC00673-208x278.jpg)
高さ約1メートル、1坪の蔵空間。全体で4坪分を作る予定。
![DSC00672](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/05/DSC00672-360x269.jpg)
ボイラーを使う部屋は火気使用室になるので、内装には凖不燃の
一番安いボードを張りそのまま仕上げとします。
![DSC00706](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/05/DSC00706-208x278.jpg)
そして嶋崎板金さんが下屋の屋根を葺きに来てくれました。
![DSC00690](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/05/DSC00690-360x269.jpg)
![DSC00700](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/05/DSC00700-360x269.jpg)
この屋根は水勾配程度の勾配しかないのですが、それでも雨が
漏らないフラットルーフという工法を採用しています。
縦のハゼのジョイント部分にはシールテープが全面に入れられて
それを掴むのでスガモリなどもありません。そしてこの屋根材は
ガルバリウム鋼板の素地のもの。通常はこの上に焼付け塗装した
カラーガルバリウム鋼板などですが、塗装しない素地のほうが
錆に強いのでこちらを採用しました。
![DSC00701](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/05/DSC00701-360x269.jpg)
葺き終わったら、元あった物干し台を戻し下屋の完了。
次はいよいよ左手前の物置を解体し、右の真っ赤っかに錆びた
屋根と手前の壁、窓の取り替え修理を進めます。
![DSC00704](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/05/DSC00704-360x269.jpg)
そして昨日、一昨日と築100年という近所の古民家が解体され
ていたので、常盤坂の家で使えるもの貰って来ました。
![DSC00708](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/05/DSC00708-360x269.jpg)
ここ最近、函館の西部地区ではどんどん古き良き建物が取り壊し
になり、函館らしい街並が失われていっています。それぞれの
事情で解体という結果になっているのですが、使える材料は粗末
にせづ、再利用していくことが命ある材料に対してのせめてもの
供養だと思っています。木は何年経っても呼吸し生きているので。
たとえ薪として燃料になったとしても、最後まで使い切るのが
ただゴミとして捨てられるよりも何よりも大切なことです。
つづく。