函館は雪も落ち着き大分過ごしやすい日が続いてきました。
常盤坂の家には、解体途中の土場から頂いてきた、もう少しで
薪にされそうだったケヤキの丸テーブルと椅子が仲間入り。
足がなかったので、とりあえず床下から出て来た土管を代用。
![DSC08414](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/03/DSC08414-360x270.jpg)
そして、約40日ぶりに棟梁の高橋さんが現場に戻ってきました。
さっそく、腐った柱の足元を一気に根継ぎしていきます。
![DSC08446](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/03/DSC08446-360x270.jpg)
![DSC08450](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/03/DSC08450-360x270.jpg)
結局、オリジナルのスライド継手で3本の柱を根継ぎしました。
![DSC08444](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/03/DSC08444-360x270.jpg)
続いて、山側の土台を敷き込んでいきます。
山側は他の基礎より30センチ以上基礎を上げたので、角の通し柱
は下の土台に乗り、上になる土台が横から通し柱に差さってきます。
柱に差さるホゾは長い程、強度があるので通しホゾにする。
![DSC08486](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/03/DSC08486-360x270.jpg)
そして、途中の柱は根継ぎした時のスライド形式を応用して、
こちらもスライド式のホゾに。普通土台を入替える場合は、柱は
ブッつり切られ、ただ土台に載せ金物だけで留めるだけだが、
スライド式のホゾを入れる事で、捻れなども防止できる。
![DSC08496](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/03/DSC08496-360x270.jpg)
![DSC08505](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/03/DSC08505-360x270.jpg)
土台が敷き終わると、続いて新たに追加する柱を建て込みます。
常盤坂の家のような住宅の密集地では、両隣りからの採光などは
ほぼ取れないため、正面と裏に大きな開口部を取る事が多い。
そうすると、特に正面などは壁がほとんどなくなる。常盤坂の家も
正面には壁がないので、外の景観を変えずに、一歩さがった中の
部分に壁を補強してゆく。
![DSC08537](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/03/DSC08537-208x278.jpg)
![DSC08542](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/03/DSC08542-208x278.jpg)
![DSC08544](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/03/DSC085441-208x278.jpg)
柱を建てると、続いて梁を補強して入れてゆく。
梁を入れる前に、踊り場から上の階段がちょうど邪魔になるので、
上だけバラしてゆく。
![DSC08563](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/03/DSC08563-360x270.jpg)
あるべき所にない、梁や胴差しを入れ補強してゆく。
常盤坂の家の構造材は、そのほとんどが青森ヒバだったので、
外した材料も十分使えるので、なるべく再利用して使ってゆく。
![DSC08579](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/03/DSC08579-360x270.jpg)
下の写真の手前の柱は、真ん中で柱が切れている。柱に柱が載って
いるとても危険な状態。この2本向こうの角の柱も同じ状態。
かなりの補強が必要になる部分。
![DSC08587](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/03/DSC08587-360x270.jpg)
この列は胴差しの高さが他よりも低いので、他の部分と同じ高さで
胴差しを追加で入れ、2階の床の剛性を上げてゆく。
![DSC08601](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/03/DSC086011-360x270.jpg)
ひとまず、大工さんはここまでで一旦終了。次は屋根を直す時に
来てもらいます。引き続き、自分で補強工事を進めて行きますが、
その前に大掃除、段取り替え、模様替え。
![DSC08622](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/03/DSC086221-360x270.jpg)
囲炉裏を解体した古レンガを積んで、お茶汲み用の少しワイルドな
カウンター兼棚を作りました。ぜひ、お立ち寄りください。
つづく。