薪ストーブに廃材を焼べて、3日から2012年の仕事は始まりました。
玄関を入って突き当たりには、1坪の物置が建物から突き出す形であり、
こちらが常盤坂の家のちょうど南角にあたります。
南東側には4mの高さの擁壁があり、その上には2階建ての家がある為、
1階には日が当たりません。そこで今回のリノベーションでは、なんとか
1階にも太陽の光を取り入れる為、南角の物置1坪と、その手前の1坪を
取り壊し減築することで、南に凹みの空間を作り光を取り込む計画。
![DSC06188](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/01/DSC06188-360x270.jpg)
外は一面の雪、もうすぐ大寒を迎えるこの時期に壊す勇気はなく、
まずは、屋根と壁がある状態のままできる事を進めます。
この物置を壊すと、坪庭と繋がりこちらは薪置場になる予定。
物置の中の地面も高く、こちらの土も坪庭と同じく3〜40cm
掘り出さなければならない。
![DSC06221](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/01/DSC06221-360x270.jpg)
掘っては出てくる石を選別しながら、坪庭の石庭の続きを作る。
小さな石の上に大きな石を載せ、ごろごろと荒い感じの石庭に。
![DSC06309](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/01/DSC06309-360x270.jpg)
左手前の柱のラインに新たに基礎を作り、そこから奥が外になる。
コンクリートの基礎を打つ下になる部分には、囲炉裏の下にあった
土間を解体したコンクリートを30cm以上敷き詰め再利用する。
![DSC06333](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/01/DSC06333-360x270.jpg)
それが終わると、続いて山側(南西)の基礎の解体へ進みます。
上の写真で言う右側に見える基礎が、その山側の基礎であり、
他の基礎よりも15cm程度高くなっていた。しかし、それでも
山側の地面の方が高く、上からの雨水の影響などで、こちら側の
土台はほとんどが土に還るほど腐食していた。
![DSC06564](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/01/DSC06564-360x270.jpg)
こちらの基礎を現状より更に15cm高くするのだが、当時の
鉄筋も入っていない基礎に載せても耐震補強にはならないので、
現状15cm幅の基礎を半分に剥り、古い基礎と一体になるよう
新しい基礎を抱かせるように作る。
![DSC06642](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/01/DSC06642-360x270.jpg)
基礎の表面は、新たなコンクリートが食い付くように目荒らしする。
![DSC06647](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/01/DSC066471-360x270.jpg)
新たな基礎には鉄筋が入るのだが、現状の基礎に鉄筋を差して固定し、
鉄筋に結んでやることで、一体になって地震などに耐えるようになる。
今回はコストを押さえる為、その差し筋までは自分で加工し設置する。
そして、杉本洋鍛冶工房さんのご好意により、鉄筋を用意してもらい、
工房をお借りし、鉄筋を短く切断させてもらう。
![DSC06572](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/01/DSC06572-360x270.jpg)
![DSC06576](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/01/DSC06576-360x270.jpg)
切った鉄筋を持って帰り、次は大工さんから借りたバーベンダー
という機械を使って差し筋を曲げたり加工していく。
![DSC06655](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/01/DSC06655-360x270.jpg)
そして、冬休みの甥っ子、竜ちゃんが薪を切りにお手伝いに。
![DSC06585](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2012/01/DSC06585-360x270.jpg)
つづく。