第9話:木を倒す。

常盤坂の石庭もすっかり雪が積もりました。
薪ストーブ屋さんのファイヤピットさんに、チェーンソーを借り
いよいよ、壁に寄りかかっていた梅の木を伐採する日が来ました。

▲幹は光を求め、捻れてコブだらけ。

ヒョロッと立っているように見える木も、倒すととても大きいもの。
まずは、2階の窓から届く枝をもう少し切り落として短くしてから、
ファイヤピットさんの指導のもと、梅の木を倒します。

▲長年この場所で生きてきた梅の木に敬意を払い、第一刀。

倒す方向に対して直角に、梅の木の1/3〜1/2刃を入れます。
さすがに、プロが目立てしたものは切れ味が違う。
一本切れ目が入ったら、更に上から斜めに刃を入れる。

▲なんとか上手く切り込みが入った。

さて、ここからが大事なところ。
今度は切り込みの真裏から、チェーンソーを入れるのだが、
完全に切らないように、鶴の首?とやらを残すように、
寸止めするようにとの支持が。切れ味もいいので、
つい切ってしまわぬよう、恐る恐るチェーンソーを入れる。

▲撮影協力:ファイヤピット 大石氏

そして鶴の首を残し、空かさず2人で予定の方角へ一気に倒す。

▲さすがの大木ですので、倒す衝撃もそれなり。

切り株の断面は年輪が分からないほど、詰まっていて入り組んでいる。

▲もがきながら成長したような断面。

倒した幹は30㎝の長さに玉切りし、2年間自然乾燥させてから
ようやく薪として焚けるようになる。きっと待てずに焚く事になる。

▲あっという間に、玉切りに。

そして最後は根っこ。根の周りには凍った土がいっぱいで、
コンクリートを壊すピックという道具で土を粉砕していく。
張っている残った根を切り落とし、ようやく根を起こす。

この根も建物の中に移し、基礎工事の際に処分する。
これで、冬の間の石庭での工事は一段落となる。
あとは、引っ越し後にゆっくり時間を掛けながら、庭を仕上げる。
水はけや、採光などを優先した結果、長年この場所で人間以上に
常盤坂の家を見続けてきた梅の木を切ってしまうのは惜しいが、
空が遠くまで開けたのを見ると、清々しい気持ちになった。

▲長かった石庭の工事も一段落。

つづく。

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