鹿部町も、ようやく日差しが強くなり夏らしくなってきました。
そんな中、外部ではカーポートの建て込みが始まりました。
![DSCN3190](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/DSCN3190-360x270.jpg)
独立した1帖程の物置が4隅にあり、そこに大屋根の家と同じ
勾配の屋根が掛かります。小屋組みは現しで、壁は構造用合板に
塗装、屋根は透明の波板というシンプルな造り。
![P7160049](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7160049-360x270.jpg)
物置きの中は間柱に、棚板を兼ねた横貫をいれていきます。
外壁の構造用合板の裏が中の壁、棚が構造材と、用と美を兼ねる
構成になり成立する上で、無駄な部材がひとつもありません。
これは小澤師匠から受け継いだ、大事な手法のひとつ。
![P7170141](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7170141-360x270.jpg)
夫婦桜を挟んで大屋根の家の前に、同じ屋根のプロポーションの
カーポートが現れました。 屋根のグラデーションが良い佇まいです。
![P7200235](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7200235-360x270.jpg)
そとでは電気の外線の引き込み工事も進められました。
![P7190197](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7190197-360x270.jpg)
そして、内部では大工さんの造作工事がまだまだ進んでいます。
玄関には、ベンチを兼ねた下駄箱ができました。靴の脱ぎ履きは
もちろん、ちょっとしたお客さんの時なども重宝します。
![P7160065](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7160065-360x270.jpg)
鈴木木材さんで接いでもらった大きな楢の天板も運びこまれ、
フレームの上に固定しました。置かれた瞬間から凄い存在感です。
![DSCN3228](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/DSCN3228-360x270.jpg)
天板の表と裏には、耐水性があり古くは番傘にも使われた桐油を
2回塗りし下塗りとします。とても良い艶がでてきました。
![DSCN3236](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/DSCN3236-360x270.jpg)
天板をくり抜きシンクと水栓を取り付け、引出しを取り付けます。
![P7200269](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7200269-360x270.jpg)
鈴木木材さんに天板を取りに伺った際、家具職人の上杉さんが
木っ端で作ったボタンを見て、あまりの可愛さに引手にしたい
と話していたら、わざわざ作って届けてくれました。
![P7200275](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7200275-360x270.jpg)
![DSCN1276](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/DSCN1276-360x270.jpg)
上杉さんの作ってくれた寄せ木を使って、西村棟梁に引出しの
前板に引手を組み込んでもらいました。
![P7220025](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7220025-360x270.jpg)
![P7220094](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7220094-360x270.jpg)
お風呂では、武澤左官さんが十和田石と葛藤していました。
こちらのお風呂は、旦那様も最もこだわったもののひとつ。
十和田石は濡れ色になると青さが一層美しくなり、 床としても
滑りにくく保温性もあり、マイナスイオンも 出ているといいます。
![DSCN3156](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/DSCN3156-360x270.jpg)
保水性もあるので、条件によってはカビ等の心配もありますが、
今回は、表面に防水材を塗布してそれを防ぎます。
![DSCN3224](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/DSCN3224-360x270.jpg)
壁部分を貼り終えると、床を水勾配をつけて中塗りを取ります。
![P7160073](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7160073-360x270.jpg)
下地を十分乾燥させ、床にも十和田石を貼っていきます。
![P7170118](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7170118-360x270.jpg)
貼り終わると、目地材をしっかり奥まで詰め、細い目地コテで
目地材を押えて完成です。
![P7170151](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7170151-360x270.jpg)
お風呂の下のピットでは、松浦配管さんが配管を繋いでいます。
![P7190207](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7190207-360x270.jpg)
十和田石と防水シート端部の防水処理をし、腰から上部の下地
を組んでいきます。お風呂の壁も唐松の板を張る予定でしたが、
三上製材さんが、お施主様の為に道産ヒバ材を挽いてくれました。
![P7180186](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7180186-360x270.jpg)
![P7200248](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7200248-360x270.jpg)
厚沢部産ヒバと、十和田石でできた大屋根の家のお風呂完成です。
![P7220078](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7220078-208x278.jpg)
大屋根の家の中は、一気にお風呂のヒバの香りでいっぱいです。
![P7220080](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7220080-208x278.jpg)
そして福田建具さんで製作した建具を取り付けてくれました。
![P7210340](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7210340-360x270.jpg)
そしてそして、いよいよファイヤピット大石さんが薪ストーブの
設置にきてくれました。ダイニングの吹き抜けに煙突を建てます。
![P7220050](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7220050-360x270.jpg)
画期的な台車で悠々と運び込まれた薪ストーブをウィンチで釣って
据え付けしていきます。
![P7220061](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7220061-360x270.jpg)
ん〜凄い!カッコイイです!そして可愛い!
薪ストーブは奥様たっての希望でオーブン付き。
この愛らしいフェイスは大屋根の家にピッタリ。
![P7220115](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7220115-360x270.jpg)
無事にフラットの竣工検査も終わり、これで終わりと思いきや、
大屋根の家まだまだ続きがあります。
![P7220103](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/07/P7220103-360x270.jpg)
つづく。