まだ雪の降る中、3月の伐採からスタートした大屋根の家も
8月に入り、いよいよ完成&引き渡しの日が近づいてきました。
建物本体の工事はほとんど終わり、これから外構の工事などが
始まります。 カーポートには、透明の波板の屋根を葺きます。
![P7210326](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P7210326-360x270.jpg)
屋根の下にいるのに、空と木々の緑が透けて気持ちがいいです。
![P7210327](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P7210327-360x270.jpg)
そして、ダイニングの前にはウッドデッキを作ります。
こちらの材料も、三上製材さんの道南唐松。油気の多い、腐り
づらい赤身の唐松はウッドデッキに最適です。
![P7220120](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P7220120-360x270.jpg)
十和田石とヒバのお風呂から外に直接出られるように、唐松の
プライベートデッキが続きます。
![P7220027](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P7220027-360x270.jpg)
![P7230032](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P7230032-360x270.jpg)
内部の塗装は白でも茶でも在り来たりなので、唐松の赤身と
白い防腐剤で雪模様のグラデーションをつけて塗ってみた。
![P7310385](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P7310385-360x270.jpg)
玄関前には風雪よけの手摺壁を設置する。
![P7270200](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P7270200-360x270.jpg)
いよいよ車路や遊歩道の外構工事が始まりました。
車路やカーポートなどの路盤には、300ミリの切込砕石を入れ
ランマーで転圧をしていく。
![P7300263](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P7300263-360x270.jpg)
3月に伐採した木は、三上さんで挽いてもらって枕木にしていた。
ダンプを借り、慣れない運転でその枕木を取りにいく。
![P7290245](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P7290245-360x270.jpg)
日本の森林資源は先進国で3位なのに、自給率が2割も満たない。
こんなに多くの森に囲まれているのに、信じられない現実です。
伐採された木が、枕木になって約5ヶ月ぶりに戻ってきました。
半分は枕木になり、半分は薪として冬の暖をとるエネルギーに。
これこそ究極の地産地消 。ウッドマイレージはほぼ0に近い。
身近な資源で作る、環境の為にできる事はまだまだありますね。
![P7300280](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P7300280-360x270.jpg)
砕石を転圧した床に砂で調整しながら枕木を敷いていく。
設置が終わると、この土地で出た火山灰の残土で枕木の表面
まで 埋めて、更に転圧をし散水して路盤を落ち着かせる。
![P7300286](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P7300286-360x270.jpg)
ウッドデッキ前のテラスを兼ねたドックランの中央には平板を
敷き、ドックランの周りに唐松の木杭を建て板壁を張っていく。
![P7300319](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P7300319-360x270.jpg)
天候で延びていた塗装屋さんもやってきました。
カーポートと内部建具&家具はプロに仕上げてもらいます。
![P7310323](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P7310323-360x270.jpg)
カーテンやブラインドの取り付けも終わった内部では、キャット
ボックスも周辺をクリア塗装し、奥の壁面のみ四季折々の色を
調合してもらい散りばめました。
![P8010392](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P8010392-360x270.jpg)
厚物合板フレームのキッチンも綺麗に仕上がりました。
![P7310389](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P7310389-360x270.jpg)
シンクを切り抜いた楢材で西村棟梁が作ってくれた、まな板も
しっかりセットされました。
![P7290237](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P7290237-360x270.jpg)
道路に面する場所に、もうひとつの小さな大屋根の家が 建ちます。
枕木で組んだところに、照明と表札がつきます。
![P7310379](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P7310379-360x270.jpg)
キッチンの勝手口を出ると、大工さんに枕木で組んでもらった
土留めのなかに黒土で50センチ程入替えた家庭菜園ができます。
![P8010405](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P8010405-360x270.jpg)
この日は、私とSK佐々木建設の親方の2人で全ての枕木を敷き
終える予定でいたが、ペースの遅さを見かねた大工さんが、
いつの間にかスコップを持って手伝ってくれていた。
![P8010419](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P8010419-360x270.jpg)
土建屋さん、大工さん、設計屋といつの間にか、みんなで
協力しながら枕木を敷き詰めていた。 終わりが見えてくると、
もう少し、こうして皆でモノづくりをしていたいと思った。
![P8010436](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P8010436-360x270.jpg)
大工さんの協力でなんとか枕木も敷き終わり、翌日は全体に散水
しながら、再度プレートで転圧を掛けていき、 表面の火山灰を
落ち着かせ、車路部分の表面にモルタルを舗装する。
![P8030478](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P8030478-360x270.jpg)
舗装と言っても、モルタル自体には強度はあまり無いので、
表面の火山灰が飛び散らない程度。舗装をしていない火山灰との
境界は自然に繋がっていく。
![P8030502](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P8030502-360x270.jpg)
![P8030498](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P8030498-360x270.jpg)
最後に、大工さんが作ってくれた小さな大屋根の家に、
杉本洋鍛冶工房で作ってもらったネームプレートを取り付ける。
![P8030518](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P8030518-360x270.jpg)
みんなで力を合わせて作り上げてきた大屋根の家も完成間近。
![P8030510](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/08/P8030510-360x270.jpg)
つづく。