第6話:常盤坂の家 コレクション

常盤坂の家の下屋裏から出てきたコレクションの一部をお送りします。
先日、1階の水回りがあった部分の天井を剥がしていたら、何やら
下屋裏に いろんな物が乗っかっていたのを発見しましたが、その上、
2階の階段を上った、横の窓の下の壁が何やら怪しかったのです。

▲窓の下の怪しい壁に注目!!!

この窓の下の壁の向こうが、下屋裏に当たる部分。
(ちなみに右の板が階段に倒れて、アルターナに続く道が出来る。)
なんと、この窓の下の壁が開くようになっていたのです。

▲ここが慳貪(ケンドン)式になっていました。

このシチュエーション、まさか、小判でも出てくるのではないか、、、
そんな甘い思いを抱きながら、ワクワクしながら中を覗くと、

▲怪し〜い風呂敷に包まれた物体が。。。

いかにも小判でも入っていそうな出で立ち。が、そのわりに軽い!
開けてみると、フタの無い木箱が。もう盗まれた後か!?

▲一段目はカラだった。

木箱を退けると、、、本当に甘い考えだったと、、、逆に驚く!

▲木箱のフタの上には、『長崎カステラ』の文字が。
▲その下には『函館塩瀬』東京に本店を置く老舗菓子舗
▲更に下には、今はなき『函館精養軒』の文字が。

こちらも老舗菓子舗のようですが、木箱の中には何が入っていたのか、
とても気になります。小判ではないことは確か。
さて、木箱のフタばかりが更に続きます。

▲『松魚前』!?松前漬?

いやいや、松魚と書いてカツオと読むようです。そう、鰹節です。

▲『京都〜つくだ煮』東京三越

切絵が貼ってある。グラフィックとしても、斬新だったのではないかな。

▲なぜか表札。『武田テツ』ご存知の方、一報を。
▲有田みかん!?これまた斬新すぎる。丸朝って
▲『M.YOSHIMOTO 1946』65年前の絵。
▲また表札!?『大川福造』?!

大川福造さま!こちら、常盤坂の家の初代であり建て主さまのお名前。
驚きました 。とても嬉しい初対面です。この家を売ってくれた、
おばあちゃんの、おじいちゃんにあたる方です。
下屋裏から、常盤坂の家をずっと見守っていたのでしょう。
こちらは是非とも、売り主さんにお渡ししたいですね〜。
沢山の木箱のフタがありましたが、捨てられない気持ちとても分かります。

▲風呂敷きの下には看板でしょうか?!

 

▲その下には、大量の錆びた煙突が。

その他、大小様々な木が沢山出てきました。有効利用を考えます。
更に、他の場所からは、、、

▲空っぽのハチの巣が、、、。
▲坪庭からは土管が2本。
▲美しく丸〜い石ころシリーズまで。

ひとまず小判は出ず、このようなコレクションが出てきました。
常盤坂の家が過ごしてきた時代背景が、リアルに伝わってきます。
ひとつひとつ、手を止め、想いを巡らします。
雪も降ってきて気は焦りますが、こうして常盤坂の家に向き合う時間が
今はとても大事に思えています。

つづく