第13話:大屋根の家〜活況

鹿部町もだいぶ夏らしい日が続いてきました。
大屋根の家はお盆前の完成に向け 、現場が活気づいています。
外では、外構の基礎工事が始まりました。

▲浄化槽の基礎を掘るSK佐々木建設さん。

まずは、浄化槽のベースになる基礎を掘っていきます。

▲浄化槽の底は、地盤面から2mも掘り下げます。

そして、物置と薪置場を兼ねたカーポートの基礎の根堀をし、
浄化槽と一緒にベースの基礎を打設していきます。

▲鉄筋ピッチはタテヨコ200ミリ。

4つの物置に屋根が掛かり真ん中がカーポートになり、隣り合う
物置の間が薪置場にもなります。

▲順調に立ち上がり布基礎のコンクリート打設。

そして大屋根の家の内部建具の製作も始まります。建具の骨組み
になる框材は播磨木材さんから、板材は三上製材所の唐松を更に
選りすぐった物を福田建具さんに届けました。

▲福田建具さんで更に加工され建具になっていきます。

鈴木木材さんにお願いしていた楢のカウンター材も出来上がり
他の材料と共に受け取りにいきました。

▲素晴らしい仕上がりです。そして凄い存在感。

現場に戻り、鈴木木材さんで作って頂いた楢のカウンター材の
切り落とした耳でロフトに上がる梯子を作っていきます。

▲木は本当に無駄になるところがありません。

木取りをし、パーツに切り出していきます。

▲下段、中段の通しホゾを刻んでいる西村棟梁。
▲釘を使わず、楔で締めて組んでいきます。

頭は鳥居型に延ばし、段板はR面を取りヤスリで仕上げます。

▲ひとつひとつ手を掛けて作っていきます。

梯子を組み終わると、猫用のステップボックスを作ります。

▲このボックスの中を猫が登っていきます。

内装工事も平行して始まっていました。石膏ボードのジョイント 、
釘やビスの頭をパテで埋め、ヤスリ掛けして平滑に仕上げます。

▲下塗り、仕上げ塗りとパテを仕上げていきます。

三角の部分等、なかなか難しいクロス張りが始まりました。

▲難しい部分も手際よく仕上げていく山村内装さん。

残業を重ね仕上げていきました。クロスが張り終わると空間が
明るくなり、白い空間に木の暖かさが対極的に現れてきました。

▲2階ホールからダイニングの吹き抜けを見る。

内装が仕上がると、照明器具などを納めていきます。

▲シーリングファンも付き、照明もセットする外山電工、高谷さん。

浴室では船にも用いられるFRP防水工事を進めていました。
ガラスマットを伏せ込みながら樹脂を万遍なく塗布していきます。

▲この工程を補強を兼ね2回繰り返します。

これで床と壁の立ち上がりがシームレスに防水されました。

▲こちら側が湯船になる部分。

防水の上に保温用の断熱材を貼付け、湯船の境壁にコンクリート
ブロックを積み、さらに内側に断熱材を貼付けていく。

▲湯船のカタチが現れてきました。

ブロックを積み、湯船の内部をモルタルで下塗りをしていく。

▲手際よく仕上げていく武澤左官さん。

モルタルで仕上げた湯船の上に、更に防水を巻いて仕上げます。
これで、お風呂の下地まで出来上がりました。

▲湯船の防水を仕上げる五十嵐防水さん。

外部ではカーポート基礎の脱型を行い、埋め戻しをしていきます。

▲転圧を掛けながら埋め戻しを行ないます。

浄化槽をセットし、外部の給排水等の配管をおこないます。

▲浄化槽に向かって勾配を取りながら排水を接続します。

道路から水道の引き込みを行い水道メーターboxの設置をし、
横には電線の引き込みようのポールを建てていく。配管を埋め
ながら、アプローチの型枠も組んでいきます。

▲どんどん人口密度が上がっていく現場。
▲中は捨て枠にして鉄筋を組み、打設していく。

アプローチは金ゴテで仕上げ、現場地盤でもある火山灰を表面に
撒き、上から更にコテで伏せ込み沈める。

▲火山灰を撒いて、これを伏せ込んでいく富樫左官。

金ゴテで火山灰を伏せ込んでから、刷毛引き仕上げをしていく。
経年で表面のセメント分が落ちてくると、火山灰の粒が顔を出し
表情を与えてくれるようになる。

▲水勾配も取り、我ながら良い仕上がりである。

中では、猫用のステップボックスが出来上がり取り付けました。

▲上下の穴と、ボックスをズラしてステップになる。

これから大工さんによるキッチンや木製造付ソファの製作、
土間タイルなどなど、まだまだ目白押しです。

つづく。