第3話:記憶を掘り起こす

さっそく最も気になっていた土台など足元周りの調査に取りかかる。
まずは、押入などの外周部に面する場所から床を剥がしてみる。
最初に見たのは、石積み基礎の上に載っている土台部分。

▲床下には石炭がバラまかれていた。

こちらは湿気の影響もほとんどなく、築76年とは思えない程、
良好な状態の4寸の土台が残っていた。しかも、当時では珍しく、
火打土台(斜めのツッパリ)まで入っている。
床を上げた所から、ライトを当てながら全体を見回していると、
何やら、怪しいもの影が見えた。
違う角度からも見るのに、畳も少しづつ上げていく。
フローリングを剥がすと、下には畳の床(トコ)が出てきた。

▲解体した材料もしっかり保管しておく。

以前は和室だったのだと分かる。畳での生活が現代の生活には、
合わずにそうしたのだろう。奥の部屋も同じようだ。
更に床を剥がしていくと、、、

▲半ば、宝探しのようなドキドキ感。

顔が出てきました!そう、あれです。

▲この間まで使っていたかのような状態。

囲炉裏が出てきました!この使用感がまたリアルで良いですね。
部屋の中心にではなく、土間に寄っていて、土間側の隣りには、
石炭置場なのでしょうか?また別の穴が空いています。
土間にも近いので寒い冬はここで暖をとっていたのでしょう。

▲奥の2部屋は床下の傷みが激しく楽に解体できた。
▲こうしてみると凄い存在感

囲炉裏の足元は基礎の上に、レンガが積まれています。
まさか、天然もののアンティークレンガがでてくるとは。
レンガ好きにはたまりません。

続いて、最も危険な水回りの下、坂の上側で土台が埋っている方。
まずは、キッチンやユニットバスの解体。しっかり分別してます。

▲ユニットの上に隠れていた窓を発見。
▲光の当たらない空間というのは本当に陰湿。

こちらは、想像以上に傷みが激しい状態だった。
板の上に敷いていたフローリングを剥いだとたんに一気に落ちる。
何度、床を踏み抜いたことか。。。

▲大引は原形が分からない。柱も根元がない。

また、突き当たりの廊下の床を踏み抜くと、嫌な音がしたので、
床を撤去すると、また思わぬ掘り出し物が!

▲素焼きのものや柚薬のもの、絵付けの鉢など様々。

嫌なものを見ることもあるが、こうした掘り出し物との出会いに
とても心が躍る気分がするものです。

まだまだ解体調査は続きます。

 

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