上棟式から早いもので1ヶ月が過ぎようとしています。
大屋根の家では、外壁の唐松の板張りが進んでいました。
無垢の板はサイディング等とは違い、生き物のように一枚一枚の
素性が違うので、 しっかり吟味しながら張っていきます。
![DSCN0194](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN0194-360x270.jpg)
縦張りなので、長手方向で継ぎ足しになるところなどは、斜めに
勾配をつけて水を返すように継ぎ足していきます。
![DSCN0052](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN0052-360x270.jpg)
普通の外装などでは2、3日で張り終わるのですが、天候に
恵まれなかった こともあるのですが、2週間弱を要しました。
全てが張り終わると、板の下端のレベルを出して行きます。
![DSCN0403](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN0403-360x270.jpg)
そして最後に板の下端を同じ高さで切り揃えてゆきます。
![DSCN0418](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN0418-360x270.jpg)
唐松の板を張り終えると、サッシと目板、サッシと水切りとを
変成シリコンでコーキングしていきます。
![DSCN0513](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN0513-360x270.jpg)
とても手間が掛かった外壁張り工事も完成し、棟梁の西村さんも
達成感を感じながら、いいね〜と喜んでくれるのが、また何より
嬉しいことです。そしてそんな大工さんから私にバトンタッチ。
この唐松を塗装で仕上げていきます。
![DSCN0456](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN0456-360x270.jpg)
外壁の塗装は、最後の最後の見積り調整で カットしていたので、
カットした私自ら、仕上げる事になりました。
唐松はとても腐りにくい木なので、塗装はいらないのですが、
木が日焼けし徐々にシルバーアウトしてから、やがて 黒ずんで
いく過程を味わいとして好しとするかで、それぞれ違います。
施主の好みや建物のキャラクターで塗装することになりました。
![DSCN0622](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN0622-360x270.jpg)
ペンキでも、塗膜が後から剥がれてくるようなものではなく、
特にメンテナンスの掛からない浸透性の防腐塗装にしました。
色は白。夏は周りの緑が映え、冬は白銀の中に大屋根が浮かび、
中の明かりが暖かい雰囲気を出してくれます。
![DSCN0864](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN0864-360x270.jpg)
唐松は油分が多い木なので、ムラになりやすい。塗った時は
白いのですが、乾いていくと木が塗料を吸い込んで、だんだん
薄くなっていきます。 1回目だと、塗ったのか塗ってないのか
分からない位にまで薄くなってしまいます。
![DSCN0853](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN0853-360x270.jpg)
ひとりだと1回塗るのに3日位掛かってしまいます。
![DSCN0937](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN0937-360x270.jpg)
2回で仕上げる予定だったのですが、思った以上にムラがあり
塗料も残っていたので、更にもう1回塗ることにしました。
![DSCN0854](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN0854-360x270.jpg)
写真では真っ白に見えてしまいますが、肉眼では3回目では
真っ白になり過ぎず、木目も見えつつ、少しのムラが自然な
風合いになり上手く仕上がりました。結局、塗装に10日。
塗り終わるとアンテナや給気口のフードなどを取り付けます。
![DSCN0862](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN0862-360x270.jpg)
上のパロボナアンテナがBSアンテナ、高谷さんが持っているのが
地デジ用の平面アンテナになります。
![DSCN1022](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN1022-360x270.jpg)
アンテナが付いたところで、足場を解体していきます。
足場の解体は、建て方をして棟が上がった上棟の時と同様に
とても感動する瞬間でもあります。
![DSCN1105](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN1105-360x270.jpg)
![DSCN1051](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN1051-360x270.jpg)
![DSCN1042](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN1042-360x270.jpg)
![DSCN1129](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN1129-208x278.jpg)
色彩豊かな森のなかで白い木箱は、四季を通じてまわりの色を
映しとってくれます。
![DSCN1121](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN1121-360x270.jpg)
地場の森から切り出した丸太が、地場の製材所で製材され、
地場の大工の手で森の中に戻ってくる。そんな想いのもと
使った唐松の板は、自然とこの場所に馴染んでくれました。
ひと昔前であれば、地のもので作るのはアタリマエの事だった
のですが、いつの間にか建材ばかりに囲まれた世の中。
もっと地に足をつけ、もの作りが出来ればエコなんて言葉は
いらないと思う今日この頃です。
![DSCN1060](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/06/DSCN1060-360x270.jpg)
さて外構は、内部工事が終わってからの2期工事になります。
外壁の塗装をしている間にも、中もだいぶ出来てきました。
つづく。