昨年末から長らく冬眠状態にありました常盤坂の家も、
去る2月21日より、 ヒソヒソと再始動をしておりました。
とは言っても、少しやっては留守にし、また来ては少しやり。
2階の床を張るまでの、1ヶ月と半月の記録を記します。
![DSC06815](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC06815-360x270.jpg)
2ヶ月も留守にしていたのに、いつ来ても良いようにと、ご近所
さんは家の前の雪を毎日掻いていてくれた。本当に感謝です。
そして、常盤坂の家の中には、外壁の塗装やお風呂の防水工事を
やってくれた伊藤防水の社長から廃材のプレゼントが届いていた。
こちらも、材料や薪として大切に使わせて頂きます。
![DSC06818](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC06818-360x270.jpg)
寒い冬に贅沢に薪を焚きながら、2階の床の工事が始まりました。
まずは、トイレの床のタイル貼り。こちらのタイルもお世話に
なっているファイヤピットさんからのプレゼントです。
![DSC06850](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC06850-360x270.jpg)
タイル用の弾性接着剤をコテで床に塗り、タイルに馴染むように
櫛目を立てて敷いていきます。枚数が枚数なのですぐ完成。
![DSC06856](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC06856-208x278.jpg)
つづいて、お風呂の床には自然石を敷いていきます。
手や素足で触れるところにはなるべく自然素材を使いたい。
それと、メンテナンスなども含め身を持って学びたいので。
まずは、防水の上に石の割り付け出していきます。
![DSC07009](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC07009-360x270.jpg)
今回、敷く十和田石は秋田県で産出される石で水に塗れても
滑りづらく、濡れた色合いもまた素敵で、マイナスイオンが
放出されるという独特の良さがあります。
![DSC07090](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC07090-360x270.jpg)
十和田石の裏には、前もってシーラーを塗り敷き終わってから
表には自然石用の吸水防止材を 塗布する。保水性があるので、
それを少し抑える事で、カビ等の発生を抑える。
![DSC07193](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC07193-360x270.jpg)
敷き終わりがこちら。目地にはコーキングを入れて完成になる。
![DSC08191](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC08191-208x278.jpg)
残るは、2階の床。もともと2階の畳の下に敷いていた粗板を、
裏にしてヤスリ掛けしたもので、リバーシブルにして使います。
粗板なので床板としては超が付くB級品ですが、そのラフさが
リノベーションされた常盤坂の家には合うのです。
![DSC07022](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC07022-360x270.jpg)
そして床を留める釘も抜いた釘をまた再利用。釘頭の錆具合が
ちょうど板の風合いに溶け込む。
![DSC07049](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC07049-360x270.jpg)
![DSC07190](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC07190-360x270.jpg)
一本一本叩いて、真っ直ぐに延ばしてから使います。
![DSC07191](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC07191-360x270.jpg)
![DSC07072](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC07072-360x270.jpg)
長い年月で板が痩せたり、曲がってしまったものが多く、幅を
揃えて曲がりを取りながら張らなければならない。幅は大きく
分けると約3種類。ランダムに見えるように、且つ、壁や柱で
切り込みが入らないようにしっかり割り付けながら張っている。
![DSC07588](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC07588-360x270.jpg)
空いた時間での作業。カメさんの様に一歩一歩、着実に張り進め
床板を敷くだけで1ヶ月以上掛かりようやく敷き終わりました。
![DSC08175](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC08175-360x270.jpg)
板をリバーシブルしただけあって、材料は余りもせずピッタリ
というか、ギリギリ間に合いました。
![DSC08182](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC08182-360x270.jpg)
![DSC08242](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC08242-360x270.jpg)
冬至の正午の光りは右角の光り井戸まで届き、一階に光りを落す。
![DSC08195](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC08195-208x278.jpg)
![DSC08234](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC08234-360x271.jpg)
![DSC08208](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC082081-360x270.jpg)
![DSC08210](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/04/DSC08210-360x270.jpg)
古くて新しい、新しくて古い味わいのある床に仕上がりました。
これで、2階だけは床・壁・天井まで完成。これから手摺や建具
造り付けキッチンや家具、給排水の接続など細々進みます。
再始動とは言っても、週末のみ。完成はいつに?!
つづく。