鹿部の敷地には、まだ雪が40㎝ほど積もっていますが、
春の訪れを前にまず伐採工事から着手します。
着工前日、今回の施工をお願いする繁工務店の西村さんと
敷地境界の確認、建物の位置を出し、伐採範囲をテープで
囲い、移植する樹木と枝を剪定する樹木を ラベリングする。
![DSC07294](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07294-360x270.jpg)
3月12日、現場にユンボが到着し伐採工事が始まりました。
道路脇の雪を掻き、出てきたのは側溝。まずは、敷地に入る為、
ここに取り付け道路を作ります。
![DSC07336](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07336-360x270.jpg)
U字溝の上に10㎝あるコンクリート製の蓋を被せていきます。
![DSC07354](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC073541-360x270.jpg)
続いて伐採に取りかかる前に、移植して残す樹木を脇に仮植え
していきます。今回は計10本の木を移植します。
![DSC07327](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07327-360x270.jpg)
この敷地は、近くにある駒ヶ岳が噴火した際に堆積した火山灰
が締め固まり、わずかな表土の上に横に伸びるように根を張る
樹木ばかりで、ユンボで押し付けると倒れてしまう木もある。
![DSC07356](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07356-360x270.jpg)
また、無造作に密集して植わっているので、葉が付き始めると
足元 まで日光は入らなくなるため、樹木は太陽の光りを求めて
上へ、上へと伸びほとんどの樹高は15mほどある。森としては
本来、もう少し悠々と横に枝葉を付けて成長すべきであるが、
管理されてこなかった森は、とても不健康な状態であった。
![DSC07375](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07375-360x270.jpg)
そうした不健康に育った樹木の大部分は伐採し、その下で何とか
生き延びていた木をメインに生かして、間伐ではなく皆伐とする。
![DSC07440](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07440-360x270.jpg)
チェーンソーで切り倒してから、枝払いをし一定の長さで切り
分け、それをユンボで片付けていく。
![DSC07368](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07368-360x270.jpg)
さらに、残った木の根をユンボで伐根していく。
![DSC07367](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07367-360x270.jpg)
切ったものは主に3つに仕分けする。
ひとつは枝と根。こちらは潰して処分してもらう。
もうひとつは20㎝以下の幹。こちらは『大屋根の家』で使う
薪ストーブの為に、薪用に保管しておく。
もうひとつ20㎝以上の幹は、隣りの森町にある三上製材さんで
枕木に加工してもらう。捨てればただのゴミだが、こんな身近な
木は立派な資源になる。
![DSC07405](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07405-360x270.jpg)
そして、2日目。トラフ蓋の上に、隙間から土が流出しないよう
シートを敷き、その上に砕石を流し入れる。
![DSC07429](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07429-360x270.jpg)
そして道路を均し、ようやくダンプが敷地に入れるようになる。
伐採と同時に枝と根の、排出作業が続く。
![DSC07438](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07438-360x270.jpg)
合間に小さなダンプを運転し、森町にある三上製材へ2往復。
![DSC07496](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07496-360x270.jpg)
枕木は1mの長さで太鼓に落して120本作ってもらいます。
敷地奥には薪にする山ができています。この丸太を薪にする
までが 一苦労なのですが、、お施主様の楽しみでもあります。
![DSC07525](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07525-360x270.jpg)
伐採作業もほとんど終わり、伐採しない残す樹木は伸び過ぎない
ように頭打ちと枝の剪定をする。敷地中央右にある株立ちの良い
山モミジの枝が綺麗に見えるように周辺は低めに抑えたり、
無造作のようで操作するのが難しいところ。
![DSC07521](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07521-360x270.jpg)
伐採と剪定を終えると、続いて移植作業。主に移植するのは、
ナナカマド1本、ヤマザクラ2本、 タモ3本、カエデが4本。
枝振りや、室内からの目線なども考え、バランスよく配置する。
![DSC07562](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07562-360x270.jpg)
車路の横にはヤマザクラを。近隣からの目線を遮るのにカエデと
タモを配し、玄関のアプローチ横にナナカマド、ダイニングから
ウッドデッキ、ドックラン越しの正面にはシンボルツリーとして
2股のヤマザクラを移植。 葉っぱがなく分かりづらいですが、
芽がでて息吹いた頃の葉の状態を考えて移植していきます。
![DSC07573](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07573-360x270.jpg)
今時期はまだ、ギリギリ冬眠している樹木達。この時期は移植
にも適した時期で、切った木にも水分が無く腐りづらかったり、
絶好のタイミングに伐採ができました。
![DSC07575](http://togashimasayuki.info/wp-content/uploads/2013/03/DSC07575-360x270.jpg)
ここから、もう少し雪が解け暖かくなるのを待って地鎮祭。
そして基礎工事へと進みます。
つづく。