古い家を直す際、建てた当時や、リフォームをした時代を思わせる資料がでてくる。
その中の一つに当時の新聞紙などがある。よく畳の下や、壁紙の下になっています。
昔の新聞紙は、防虫効果もあり、湿気や隙間風対策に使っていたようです。
こちらでも、壁紙の下から出てきたのは、新聞紙ではなく昔の雑誌でしょうか?!
キレイにそーっと剥がすと、当時の婦人画報的な雑誌なのかな?!
その中でも、おすすめ記事が『花形司会者 評判記』。新聞やラジオに変わって、
テレビが主流になり注目を集めた花形司会者についてあーでもないと書いてます。
一番手前の洋間の壁は、この壁紙の上にさらに化粧ベニヤが張ってあり、
その時代、時代が塗り重なって、剥がすとグラデーションのように出てきます。
さて、ひとりでの解体は少しづつではありますが、進んでおります。
もともと、水回りがあった周辺。こちらでは不思議な光景が広がっていました。
所どころ壁が盛り上がっている所があるのです。ウラから何かで押されているか
のように。しかし壁を剥がしても板壁があるだけでした。
そう、原因はここではなく、足元やその上にありました。
この辺りの土台は原形が無いくらいの腐食状況。しかも、2階の角の柱から
伝わる荷重を受ける土台や、足元の柱が無い状態。。。
それによって、建物が傾き、このあたりが全体的に潰れているような状況で、
その影響で、壁がいたるところで盛り上がっていたのです。
かなり危険な状態ですね。これからの季節は、屋根の雪も掛かってくるので 、
急いで、対処していかなければなりません。
予定としては、基礎スラブを打ち、それから建物をジャッキアップして少し
持ち上げた状態で、基礎を嵩上げし、土台を入れ替えていきます。
キッチンも、壁や天井のキッチンパネルを剥がすと当時の板壁がでてきます。
煤けた感じの板が、素敵ですね〜。手間をかけキレイに剥がしていきます。
天井板を一枚づつ剥がしていくと、なにやら小屋裏に板などの材料が。
なんだか、この家を託されたかのようなプレゼントになりそうだ。
下屋の小屋裏を覗くと、さらに雨漏りのおまけが付いて来た。
2階の屋根もそうだが、いたるところ雨が漏れている。
暗〜い写真が続いたので、最後は爽やかに。
つづく。