拝啓 常盤坂の家もついに4月を迎えてしまいました。
当初予定では、完成して目出度く事務所の開設だったのですが(汗)
遠く及ばず、 ひとまず未完成のまま事務所開設となりました。。。
実際の設計業務は、現在の自宅でやっております。
ただ、改修途中の常盤坂の家は、家造りをこれから行なっていく
お施主さまにとっても生きた教材となるので、打合せ等にもすでに
活用していて、実際に骨組み等を見ながら説明できたり重宝します。
また、雪解けも進み通りすがりの方も、何をしているのかと覗いて
入って見てくれる方も増え、古民家を懐かしみ常盤坂界隈 の昔話し
を聞かせてくれたり、応援の言葉を頂いたりと励みにもなります。
3月によりめっきり現場に来れなくなり、進んでいません。
それでも早く引っ越しが出来るよう頑張ります。
さて、常盤坂の家では、、、
階段の踊り場を一度解体して、構造補強を入れる段取りをします。
踊り場を取り外し、階段周りの壁や床の水平構面をしっかりと
連続させて力が伝わるように していきます。
この下地に使っている垂木などは、綺麗に解体したものを再利用
したり、一部腐った大引などを自分で丸鋸で裂いて製材してから
再利用していきます。材料を無駄無く使えるのも木造の良い所。
76年経った木は、削れば今でも良い香りがしてきます。
常盤坂の家は、ヒバや杉の木の香りに包まれております。
つづく。