函館の積雪は観測史上最高の積雪を記録。平年の4倍に達し、
日々雪掻きに追われた2月もアッという間に過ぎてしまった。
掻いても掻いても、降る降る降る。道路を掻いたかと思えば、
屋根からの落雪。さらに裏の空き家の屋根から坪庭にトドメが。
北海道でも比較的雪の少ない函館らしからぬ光景が続いている。
まだ続くだろうか。。。
裏屋根の 雪を下ろすと綺麗に錆び付いた屋根が顔を出す。
こちらの屋根の雪は、空き家の土地に投げ、あちらの屋根の雪は
こちらの坪庭に流れ落ちる。。。
この半月、中の作業はほぼ立ち止まっていた。。。
大工さんは、柱の根継ぎの途中から雪掻きに狩り出され、
今週いっぱいは来られない予定。
中ではまたひとり、壁の解体の日々を過ごしていた。
元の構造は、横に見える横貫という材料が柱を貫通し、貫通穴の
隙間に楔を差して、柱を繋いで行く構造だったが、楔が所どころ
木が痩せて抜け落ちたり、入っていなかったりした。
木で木を締め固める事で柔軟な構造体になり、この楔が柱や貫に
めり込む事で地震の揺れを吸収してくれる。
つづいて2階の寝室やお風呂になる部分の解体。
昔は小屋裏であったであろう所を、無理に部屋にした痕跡がある。
構造的にも補強がいる部分。
当初の予定では4月に完成させ引っ越しをしたかったのですが、
雪の影響は3月いっぱい続き、他の仕事も忙しくなる事もあり、
なるべくクオリティーも落としたくないので、完成&引っ越しは
夏前まで延ばす事に。4月から独立し事務所だけは先に始動する。
気は焦り空回りをするが、 今は少し立ち止まりこの家に対して、
もう少し思いを巡らせるチャンスなのかもしれない。
つづく