この冬一番の寒波の到来と共に、基礎補強工事がスタート。
前日の晩から30センチの積雪があり、まずは道路の雪掻きをし、
準備を整え、基礎工事をお願いしているSK佐々木建設の皆さんが
ダンプにユンボを積んで、現場に乗り込んできました。
早速、ダンプ2台の後ろにユンボを配置するように陣形を整え、
嵐の中の作業がスタートした。まずは、坪庭から出てきた大量の
残土の処分。通称、猫(工事用の一輪車)に土を積み外へ。
猫で外に待ち受けているユンボのショベルの中に土をあける。
そして、ユンボでダンプに積み込む、という流れ作業で進める。
SK佐々木さん から職人さん4人。+私の計5人。一人がユンボ、
2人で土を掘り、2人で猫を押す連携プレーになります。
SK佐々木さんはとてもチームワークが良く、面白い。
坪庭に堆積した黒土を中に入れるのに一人で10日もかかったのが、
見る見るうちに無くなっていく。 やはりプロは早い。
左の奥の元の床の間からは、坪庭でも出てきていた岩盤が顔を出す。
あれよあれよと、結局午前中で坪庭からの残土は姿を消した。。。
坪庭からの残土の処分が終わると、次は中の残土を処分する。
中の土に隠れた基礎を出すように、全体を掘り下げていく。
基礎補強工事の初日は、中の間の残土撤去まで終わった。
2日目、格子の間からのスタート。この日も真冬日。
私の担当の押入の中。石垣の上に10㎝のコンクリートがあり、
その上に土台が載っている。石積基礎からの冷気で土は氷のように
中まで凍りピックで解体しながら進む。
石積基礎は今回のリノベーションではコストが掛かり過ぎるので
手を付けないが、その上の10㎝のコンクリートと、スラブを
一体に打ち、地震の揺れによる石積基礎の倒壊を防ぐ。
石積基礎の淵は、独立基礎から斜めに、土台下50㎝掘り下げ、
砕石も厚くして、基礎の凍上を防止する。
上の写真で右手前の柱が常盤坂の家の大黒柱になり、ここに一番
建物の荷重が掛かってくるので、このラインは更に深く掘り下げ、
地中梁を入れて、基礎に上からの力を分散させるようにする。
内部の根切りも終わり、続いて掘った部分に砕石を入れていきます。
砕石を敷き固めることで、地盤に均一に荷重を伝えることができ、
寒冷地では、地盤の凍上も吸収し軽減してくれます。
寒波の中、嵐のような2日間が終わり、一旦私にバトンタッチ。
既存の基礎に鉄筋を差す、差し筋工事をひとり進めてゆきます。
つづく