さて、解体も程々にして、基礎工事の段取りに入っていきます。
基礎工事の前に、坪庭に手をつけなければなりません。
建物の南東側に位置する坪庭には、擁壁の上の家の屋根から
雨や雪が全てこちらに流れ落ち、とても湿気ています。
さらに、土台よりも坪庭の地面の方が高くなっている為に、
土台が腐ってしまっています。
リノベーションや、改修をする上で最も重要になってくるのが、
悪い部分の原因を突き止め、根本から改めること。
今回は、土台から30センチ下がるまで坪庭の土を処分する事に。
ただ、基礎工事のスケジュール調整が立たず、年開けなるので、
根雪になる前に、建物の中に土を入れておかなければなりません。
早速、穴掘りスタート。べちゃべちゃで重く、かなりの重労働。
土と一緒に、大小たくさんの石が出てくる。さらには敷石まで。
敷石として並べていた上に、土が堆積していたようだ。
あまりに、石の割合が多いので、掘り下げた部分に敷いていく事に。
玉石というよりも割栗石。庭に石を置くのは、水はけが良くなるのと、
防犯上も、泥棒が歩く音が聞こえたりするので有利にはなる。
建物側は40センチ、擁壁側は70センチ掘っている。
かなり深く掘っているのだが、念には念をという事で、庭の真ん中に
さらに深さ60センチの自家製雨水浸透枡を掘る事に。
すっかり石だらけで、石庭のようになってきました。
土から、石を仕分けしながら、掘っては石を並べ進んでいきます。
すると信じられない光景が!!!
埋まった土台が腐り、土へと還りそこに梅の木が侵入してきたのか。
さらに進んでいくと、侵入経路が見えてきました。
この根っこが何故、このように浅い経路で根を張っていったのか、
ここで更に衝撃の事実が!!!上の写真をもう一度良く見てもらうと
根の下の盛り上がっている部分。これが岩盤だったのです。
まさに、岩盤の上の石庭ということになってきました。
驚きです。この根も仕方なしにこのルートを取ったのでしょう。
こちらの梅の木は当初、残すつもりでいたのですが、ここまで
地面を下げると、岩盤もあり根を張れなくなってしまうので、
仕方なく切り倒すことを決意しました。
こうして並べてみるとあっという間に見えますが、、、
穴掘りを始めてから、10日近く掛かってしまいました。
基礎工事が来年の年明けになり、すでに工程は1ヶ月遅れに。
ひとつひとつが楽し過ぎて進まないし、参りました。
つづく。。。