▲運営委員長-木村先生(はこだて未来大学)

函館からトラスト

▲運営委員長-木村先生(はこだて未来大学)
 1993年、この函館の地で日本で初めて市民グループによる街づくり
公益信託「函館色彩まちづくり基金(函館からトラスト)」が設立された。
当時、トヨタ財団から頂いた研究奨励金2000万が原資となっている。
元町倶楽部という市民団体が、西部地区に残る建物の下見板に塗り重ねら
れたペンキをこすり出し、そこに現れた景色に「時層色環」と名付け、
その塗り替えられていく色彩を通して街並を考えるという研究だった。
それから20年、多くの市民による街づくり活動の支援を続けてきた。
今年で幕を閉じる函館からトラストから、私もお手伝いをさせて頂いて
いる「NPO はこだて街なかプロジェクト」が最終助成をいただける
こととなりました。この助成を頂けるプロジェクトは、函館西部地区の
景観形成街路沿いの商店に、西部地区に相応しい看板とは何かを考え、
実際に製作・設置までを行なうものです。このプロジェクト担当として
先日、札幌から戻ってすぐ拙い発表ですが中間報告をさせて頂きました。
基金の終了記念行事ということで、これまでの歩みなどを聞かせて頂き、
また、基金に関わり支えてきた多くの方々のお話も聞く事が出来ました。
私達次の世代で「函館からトラスト」の想いを引き継ぎ、より良い函館の
未来の為に真剣に街づくりを考えていかなければと思うのでした。