伐採工事も無事に終わり3月23日、地鎮祭を執り行いました。
青竹を建て、祭壇を用意し神饌物をお供えし、この土地の神様に
祝詞をあげお祓いして清め、土地を使わせて頂く許しを得るのと、
工事の無事と家の繁栄を、参列された業者様と共に祈願しました。
地鎮祭が終わると早速、繁工務店の西村さんと遣り方を出す。
遣り方では、建物よりもひと回り大きく囲い、位置と高さを
横貫に記していき、これが建物の基準となっていきます。
更に雪解けを待ち3月27日より根伐り工事を始めました。
根堀りをすると、くっきりと地盤状況が現れました。
この地盤は大きく5つの層に分かれています。現在の土壌と
その下に火山噴火により堆積された火山砂利、その下にはそれ
以前の土壌、さらに下に比較的に締まった火山砂利、一番下に
赤茶色の密実な火山灰の層があります。今回はこの赤茶の層が
主な支持地盤になります。
根堀り底も転圧をし、その上に切込砕石を敷き転圧して行きます。
一番奥の低い部分は、支持層に届くように深基礎にする為に、
根堀り底を一段深くしていきます。
なんとか一日目で切込砕石地業まで終了。
そしていよいよ、土壌蓄熱暖房のサーマスラブを敷く工事が
始まります。この暖房は基礎や土間の下に暖房パネルを埋込み、
深夜の安価な電気を使って夜間のみ通電し、家の下全体の土壌と、
上に敷く土間に蓄熱させ、その輻射熱が家全体を暖めてくれます。
暖房器具も室内には出て来ないので場所も取らず安全であり、
蓄熱体が大きいので、停電になっても2日位は暖かいのが続き、
また、構造もシンプルなので半永久ノーメンテナンスになります。
まずは根掘り底をしっかり転圧して砂を敷きます。
砂の上にサーマスラブのパネルを割り付け通りに並べていきます。
パネルに張り巡らされた電熱線を回路ごとに結線してゆく。
しっかり結束されているか確認してから 、ジョイントboxの中に
漏水しないようにコーキングを詰めフタをして完了。
今回入ったサーマスラブは、主に水回りのピット下に入る部分。
お風呂や脱衣場もムラ無く輻射で暖かくなるのが 最大の特徴。
そして、地鎮祭の際に神主さまより頂いた奉鎮を、一番下で
建物を支えてくれるよう地鎮祭の方角に合わせ埋納する。
サーマスラブの上には、パネルの保護に砂を10㎝載せてから
切込砕石を敷き、転圧を掛けてから防湿フィルムをかけます。
そしてその後の作業精度を上げ、しっかり鉄筋のかぶり厚さを
確保する為に捨てコンクリートを打ちました。
捨てコンが打ち終わると、本格的に基礎が組上がっていきます。
つづく。