函館はスッカリ雪の気配を感じるほどまで、朝晩の冷え込みが
一段と厳しくなってきました。
そんな中、常盤坂の家では大場の”寄せ棟”へと舞台を移しました 。
17.5帖、平均天井高 約3.3mの大空間。その分、作業量も大。
まずは、壁の中のホコリを掃除機で吸い取り、内側から下地なりに
透湿防水シートを張り、縁には防水気密テープを張っていく。
通し貫を既存の外壁下地のタル木と挟むように、新たに下地を
組んでいく。この下地の状態も美しい。
そうこうしている間に、ファイヤピット大石さんが浴室の
給水を配管してくれたので、また浴室へ。
一度、構造用合板を張り目地には捨てコーキングをする。
耐震補強した上で、さらに耐水合板を重ね張りする。
浴室はこの耐水合板の上に防水を掛け、仕上げを施す。
”寄せ棟”に戻り、下地を組み終わり壁に断熱材を充填していく。
ガラスブロックは超安価で、暗がりになる部分で効果的に使える。
上の写真壁の左にIHヒーター、真ん中にシンク、右角は洗濯機。
壁を張る前に、鴨居の上の板類を移動し、鴨居を撤去すると、
一気に空間は広がった。鴨居一本の視覚効果は 計り知れない。
スッキリした所で断熱材を重鎮し防湿フィルムを張り、再度気密
テープを張る。角は一方の構造用合板を張ったうえに下地を組み、
断熱を入れフィルムを張る。
約2.7mの高さの構造用合板を、曲がった壁に当てながら型を取り、
何度も合わせながら張っていく。
予備はないので慎重に、慎重に張り2日掛かりで張り終える。
釘打ちを残し、これで寄せ棟の壁が張り終わりました。
現場に来れない日も増え、工程も進める度に大幅に遅れています。
気は焦るばかりですが、地道にできる作業するのみです。
さて、次は常盤坂の家で最大の山場、寄せ棟の天井へ進みます。
つづく。