常盤坂の家は、正面にも足場が組まれ、ネットで覆われました。
先週、お風呂の防水の打合せに来て下さった伊藤防水の伊藤先生。
塗膜が剥がれ、無惨な姿だった常盤坂の家の外壁を見て、塗り替えて
くれる事になり、忙しい仕事の合間を縫って連日来て下さった。
伊藤先生というのは、伊藤道場という碁会所もやられている囲碁の
先生でもあり、同じく囲碁の先生をやっているウチの奥様の指導も
してくださる先生でもあり、夫婦共々お世話になっている。
先週の暑かった金曜日、2間隣りのご近所さまからお水を拝借し、
エンジン式の高圧洗浄機で剥離した塗膜を一気に落していく。
下見板を乾かしている間、屋根に登り、屋根の錆をヤスリで落し、
錆び止め塗装をしていく。
下見板が乾いたら、高圧洗浄では落ち切らなかった古い塗膜を
スクレーパーや、ヤスリでケレンして落していく。
翌日、錆び止めを塗った屋根に1回目の塗装。
若干ピンクに近い赤が、常盤坂の家に合っていてまた素敵な
チョイスです。天気が良く、塗ればすぐに乾いていきます。
朝に1回、3時から2回目の塗装で 屋根の塗装が仕上がりました。
屋根を塗って頂いている間に、出窓の小屋根の破風・化粧たる木
の修復を行ないました。こちらの出窓の化粧たる木は意匠的には
とても珍しい凝った作りになっています。
まずは化粧たる木の朽ち果てた部分を、新たに杉のたる木から
見よう見マネでノコとヤスリで削り出します。
2段破風になっていた破風は、2段目だけを撤去して、新たに
2段を付け加えるように補修する。
ケレン処理が終了した外壁に、下地調整材のシーラーを塗っていく。
木製サッシは特に傷みが激しくなる部分だが、常盤坂の家では
外側に後付けサッシが付いていた為、辛うじて生き残っていた 。
そして外壁も2日に分け、2回塗りで仕上げていく。
正面が塗り終わったら、横に足場を組み替えてくれ、錆びた板金
をケレンし、2回塗りで両サイドの板金壁も仕上げてくださった。
そして今朝、足場が外され蘇った常盤坂の家が顔を現した。
なんという事でしょう!
伊藤先生が塗り替えてくれた常盤坂の家は、常盤坂の景観を
変えてしまうほど、輝いて見えるではないですか!
空の上から、建て主で初代の大川福造先生も喜んでくれている
事でしょう。こうしてこの家は未来へと受け継がれていきます。
伊藤先生、本当に本当にありがとうございました。
つづく。