蒸し暑い日々が続いている常盤坂。
そんな中、そろそろやる自信のなかった廻り階段に
挑戦する時がやってきました。難易度MAXです。
さらに古材を活用しての階段作りになります。
元の階段は、上がり始めが廻りになり、そこから直階段になって、
半畳の踊り場があり、そこから更に直階段になっていました。
その半畳の踊り場だった部分から上を、更に廻り階段にします。
以前よりも手前で2階に上がり切る事で、新たに入れたサッシ
からアルターナに出やすくなります。
まずは、踊り場の床に地墨を出します。これは僕にとっては、
原寸で現物に図面を書いているようなもの。
地墨を板に移し取り、それに合わせて一枚づつ切断。
こちらの板は、元の踊り場の物を綺麗に剥がして再利用。
廻り部分の段板は元の床材を使って行くので、一段目の前縁を
解体した古材から合いそうなものを加工します。
この廻り階段は、側板や幅木はつけないでシンプルに納めます。
この前縁に合わせて一段目の床板の下地を組んで行く。
慣れないので、一日一段というようなペース。残業が続きます。
やり初めて3日目。ようやくここまで上がってきた。
3段目からは、元の直階段の段板を使う。
この階段下は、収納として1階から使えるようになる。
そして、ようやく上がり框。
3日半も掛かってしまいましたが、なかなかの仕上がりです。
同じように年月を重ねてきた材料なので馴染みきっています。
手仕事の跡を残しながら作る、のが古民家にとっても大事な事。
つづく。